《11章》さまざまな体験

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本章では、当人も気づかないうちに、霊視能力で死んだはずの動物たちを見ていたという体験を、いくつか集めて紹介しましょう。

最初の話は、弁護士をしている英国人の体験を、その奥さんが『サイキック・ニューズ』紙の記者に語ったもので、次のような、実に興味ぶかいものでした。

「主人はそれまでスピリチュアリズムのことは何も知りませんでした。読んだことも研究したこともありませんでした。それどころか、心霊的なものには偏見すらもっていて、私に対して、“あまり火遊びはしないほうがいいぞ”などと言うほどでした」

その弁護士がある日、新しい依頼人(女性)のところへ行く用事ができて、田舎の家まで出向きました。着いた時、出迎えたその婦人に可愛いテリアがじゃれついていて、うれしそうに飛び跳ねては、婦人の顔を何度も見つめている場面を、ありありと見ました。

用事を済ませて帰宅した弁護士は、さっそく奥さんにその話をして

「あんなに美しいテリアを見たのも初めてだし、あんなに飼い主に夢中にじゃれているのも初めて見たよ」

と語りました。

その後のことです。当の依頼人がロンドンのアパートに引っ越してきたので、奥さんといっしょに挨拶に行きました。ところがテリアの姿が見えないので、弁護士が

「犬はどうなさいました?」

と聞くと、一瞬、重苦しい雰囲気になったあと、きっぱりと

「私は犬は飼っておりません」

という返事です。

弁護士はそこで席をはずして、用を足しに部屋を出ました。その間のことです。その依頼人が弁護士の奥さんにこんな話をしたのです。

「私は〝犬バカ〟と人から言われるほど犬が好きなのです。ですが、今までいちばん可愛がっていた犬に惨(むご)い死に方をさせてから、もう二度と飼わないことにしているのです。

戦時中のことでした。私は仕事でフランスへ長期間行くことになり、その犬を両親にあずけました。が、その間に両親はその田舎の家をたたんで町へ出てしまい、犬を馬丁にあずけたのです。が、その馬丁が心ない人で、ロクにエサをやらなかったらしいのです。私が事実を知って引き取りに行った時は、もう飢え死にする寸前で、間もなく私のひざの上で死んでしまいました」

「その犬の品種は?」

「白のハイランド・テリアです」

弁護士夫婦がその家を失礼して外に出てすぐ、そんな話を知らないご主人が言いました。

「あの人は犬は飼っていないと言ったが、ワシはこの目で見てるんだよ、あの田舎の家で……妙だなあ」

「それはどんな犬でした?」

「白のハイランド・テリアだよ」

霊的なことは嫌いだったご主人も、その時、霊視能力で他界したテリアが地上の飼い主にじゃれているところを見ていたのです。

次の話は黄色い毛のオスの猫に関するもので“ザ・キャット”という雑誌に掲載されたものです。

その猫は、ウッド家の大切なペットでしたが、ある日からぷっつり姿を見かけなくなりました。家族の者全員で必死に探しましたが、どうしても行方が分かりません。見つからないことによる落胆もさることながら、その安否を思うと、家族の者は堪(たま)りませんでした。

さて三週間もすぎた、ある日の早暁のことです。玄関のドアをノックする大きな音に家族全員が目を覚ましました。猫をいちばん可愛がっていた娘のイサベルが出て、こんな時刻に訪ねてくるなんて一体だれだろうと思いながら、そのドアを開けてみると、だれの姿も見当たりません。

「ところがです……」とイサベルは語ります。

「変だなと思いながらドアを閉めようとして、ふと下を見ると、猫の形をした黄色い影が玄関の中に入ってきて、そのまま上がって階段の方へ走り、そこでどこへともなく消えてなくなったのです。

どこかで死んで、霊となって我が家に帰ってきたのだと思います。三週間というもの、こんなに胸のはりさける思いをさせられたことはありません」

チャールズ・トウィーデールといえば、スピリチュアリズムに関心ある人ならその名を知らない人はいないくらい有名な、英国国教会の司祭です。そのトウィーデール氏がある地方新聞で

「動物も間違いなく死後に存続します」

と前置きして、次のような話をしています。

トウィーデール氏の母親の妹が犬を大変可愛がっていましたが、その犬がある事情で死に、それから五年後に、その妹も他界しました。

それからさらに五年たった頃から、その妹が真昼に物質化して姿を見せるようになり、数人の人が同時にそれを確認したこともありました。そのうち、妹といっしょに犬までが姿を見せるようになりました。その犬の体形や特徴が見事に出ていたということです。

「そんなある日のことです……」

とトウィーデール氏は興味ぶかい話を語っています。

「私の母が、出現した妹を抱きしめようとしたところ、いっしょに出現していた犬が、自分の主人を守るかのように、うなり声を発しました。

またある時は、まだヨチヨチ歩きをしていた私の娘が、他の数人の人たちといっしょにその犬のあとについて行き、犬が家具の下をくぐった所で姿を消すと、その娘(こ)も腹這(はらば)いになって家具の下をくぐって、その犬の名前を呼んだのです」

次も二歳半の幼児が霊視した話ですが、その子の母親のゴダード夫人が“犬の世界”という雑誌の中でこんな話をしています。

「うちでは長いことコッカースパニエルを何匹か飼っているのですが、幼い娘が、自分がもらった食べものは何でも犬たちにやってしまうので、いつもその子がどれだけ食べたかが分かりません。それで、私のうちでは食事どきには犬をダイニングルームに入れないことにしていました」

そのうち、いちばん年老いたジルが薬殺せざるを得なくなりました。私は残りの犬をぜんぶ小屋の中に入れ、獣医を読んで処置をしてもらいました。午前十一時ごろのことでした。

さて、昼食の時間がやってきて、家族がみんなダイニングルームに集まっている時、子供用の高いイスに腰掛けていた娘がカーペットを見下ろして

“ママ、ジルがいるよ!”

と、禁じられた時刻に犬がいることに驚いた様子で叫ぶのです。娘はジルが薬殺されていることは知りません。それで私は、そのジルの子のテスと間違えているのだと思って

“テスでしょ?”

と聞くと

“ママ、ジルよ”

と言うのです。

二匹は親子ですから毛の色などはよく似ていましたが、娘が見間違えるはずがありません。その時テスは犬小屋に閉じ込められていたのですから、娘が見たのは間違いなくジルの霊だったはずです」

続いての例は猫を霊視した話で、『サイキック・ニューズ』に掲載されたものです。チャールズ・セイモア氏はよく交霊会に通うスピリチュアリストですが、ある日の交霊会で仲間の一人から、猫の霊が行ったり来たりするのをよく見かけるという話を聞かされました。

その夜のことです。家族はたまたま外出してセイモア氏一人でした。書きものをしたあとベッドに入って、スイッチを消そうとした時でした。“ニャオー”という声がするのです。十秒間ほど同じ場所から聞こえました。場所もはっきり分かりました。ベッドのわきの、じゅうたんの中央です。その辺りをじっと見つめたのですが、声が聞えるだけで、ついに姿は見えませんでした。

「うちでは猫は飼っておりません。ですが、どこかの猫が迷い込んだのではないかと思い、念のためにその部屋だけでなく、家中のすみずみまで探してみました。が、やはり猫はいませんでした。

それから数日後のことです。ある霊媒による交霊会に出席して、その支配霊に“何か猫のことで私に関わりのある話をご存知でしょうか”と尋ねると、“知ってますとも。あの夜、声だけ聞こえた猫は、あなたが十年以上も前に飼っておられた黒猫ですよ”との返事でした。私がとても可愛がり、その猫も私をずいぶん慕っておりましたので、それが他界してからは、代りを飼う気になれませんでした」

もう一つ面白い話を紹介しましょう。

コリアー夫人は犬と猫を飼っておりましたが、お互いに嫉妬(しっと)ぶかくて、同じ部屋にいっしょにいられないほどでした。そのうち犬の方が車にひかれて死亡しました。

その夜、夫人はご主人とともに暖炉のそばで涙にくれておりました。その時です。イスの下でクンクン鼻をならす声が聞えるのです。かなり大きな声で、ご主人も

「なんだ、あれは?」

と驚いたほどです。

その時です。そばにいた猫が起き上がって、そのイスの方をじっと見つめるのです。そして、毛を逆立てながら部屋を出て行ったというのです。

「死んだ犬の霊が戻ってきていたに違いないと信じます」

と、コリアー夫人は語っていました。

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