《6章》動物にもテレパシーや霊視能力がある

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心と心の直接のコミュニケーションを“テレパシー”(以心伝心)といいます。耳はもちろんのこと、五感のすべてを超越した連絡・伝達のことです。

テレパシー現象は日常生活において想像以上に頻繁に起きているようです。一般には生者と生者との間に起きるものとの認識がありますが、肉体(物質)を超越している以上は、生者と死者との間で起きても当然であり、したがって死者と死者、つまり霊の世界の伝達手段もテレパシーであると言ってもよいわけです。ただ、霊から送られてくる通信を生者がキャッチした場合を特別に“インスピレーション”と呼んでいます。

さて、このテレパシーの能力は人間よりも動物の方が発達しているようです。どうやら人間は物質文明の発達によって霊的感覚が鈍り、次第に五感に限られた世界のみが実在であるかに思うようになりました。もっとも、そのお蔭で芸術が発達し、知的文化が高度になったという見方も出来るかも知れません。

が、テレパシーや愛情によって人間との縁が生じた動物は進化が促進されて、人間と同じ精神的資質が発達してくるようです。これから紹介する動物保護協会の秘書・シャトー女史の愛犬も、その部類に入るでしょう。

女史が飼っていたのはウェールズ産のテリアで、飼い始めた時から賢い犬だと思ったそうですが、十三年の寿命で、ある日ぽっくりと他界しています。名前をモノといい、毎朝近くの丘へひとりで遊びに行くのが日課でしたが、時間が実に正確で、必ず三〇分で帰ってきて、女史の部屋のドアを叩くのでした。

ところが、いつもより帰りが遅い日がありました。女史は、車にでもひかれたのかと心配になりましたが、まだ着替えていなかったので、すぐに出かけるわけにいきません。とっさに女史は、心で信号を送ってみようと思いました。姿勢を正して静かにし、モノのイメージを描きながら心の中で

「モノ、モノ、すぐに帰っておいで。待ち遠しいわよ」

と繰り返し念じてみました。すると、二、三分後に、ドアを叩く音とともにモノが帰ってきました。

これ一回だけだったら偶然ということも考えられます。女史もそう思って、大して不思議にも思いませんでしたが、二度目に同じことが生じてから偶然とは思えなくなり、その後も同じことが繰り返されるようになりました。

そういう時の特徴の一つは、息が切れそうなほど猛スピードで帰ってくるということでした。時間どおりに帰ってくる時は、とてもおとなしくて、息は切れていないのです。

「私のテレパシーを受けて、はっとして大急ぎで走って帰ったのでしょう」

女史はそう語っていました。そうしたモノの霊感の鋭さを物語るもう一つの話に、このようなことがあります。

女史が仕事から帰ってくる時間はいつも決まっていて、その三〇分前ごろからモノが玄関にしゃがんみ込んで、女史の帰りを待っていました。

ある日、女史がいつもより早目に帰宅したことがありました。ところが玄関にモノの姿が見えないのです。家の者に聞くと、メイドが散歩に連れて出たというのです。それから十分後にモノが道路を猛然と突っ切って突進してくる姿が見えました。その後ろをメイドが必死に追いかけてきます。

心臓の鼓動が静まってから、メイドがこんな話をしました。池のそばを楽しそうに散歩していたら、モノが急に立ち止まり、くるりと向きを変えて猛烈なスピードで家の方へ走り出しました。メイドがあわてて呼び止めようとしましたが、振り向きもしなかったというのです。

「いつもなら、もう帰りましょうね、と言っても帰りがたがらないのに、その時ばかりは何が何だか、わけが分りませんでした」

とメイドが語っていました。

あとで時刻を照合してみたところ、モノが急に立ち止まって家に向かって駆け出した時刻と、シャトー女史が帰宅した時刻とが一致しました。モノは、いつもは帰ろうとしても帰りたがらないほど散歩が好きでした。女史が帰宅した時にモノが出迎えてくれないことを不審に思ったその念が、テレパシーとなってモノに通じたのでしょう。

次は私自身が目撃した、霊視能力の発達した犬の話です。・ディーン女史は心霊写真の霊能で有名な方ですが、女史が飼っているセントバーナード犬には霊視能力があります。

私はディーン女史の家を何度か訪れていますが、訪れると必ずその犬が出て来て、うしろ脚で立って、まえ脚を私の肩に置くのです。それがこの犬の挨拶なのです。大きな犬ですから、小柄な私はいつも倒れそうになります。

さて、夫のモーリスといっしょに訪ねた時のことですが、妙な光景を目撃しました。どうやら私たちといっしょに訪れた“見えざる客”を私たちと同じ生身の人間と間違えたらしく、うしろ脚で立ってまえ脚を持ち上げる仕草をするのですが、その脚が空を切って床に落ちると、おかしいなといった表情をしながら、それを何度も繰り返すのです。明らかに、そこに誰かの霊姿が見えていたのだと思います。

フレデリック・マイヤースの大著『人間の個性とその死後存続』(未翻訳)にも、ロバが子供の霊姿を見たと断定できる話が出ています。

これはグッドールという画家がSPR(心霊研究協会)に報告した話ですが、グッドール氏が海岸のリゾート地からイスキア島(イタリアの火山島)へ移動するためにロバを雇いました。以下はその報告記事の一部です。

「目的のホテルに着いて、まだロバに乗ったままの姿勢で宿の女主人と話をしていた時です。そのロバがまるで雷にでもうたれたみたいに、その場に急にしゃがみ込んだのです。当然私はそのロバの頭の上にガクンと落ち、さらに溶岩でできた歩道に転げ落ちました。

それから二、三日後のことですが、夜中に不思議な声が聞こえて目を覚ましました。その声は、末の子供が死んだというのです。そして、間もなく英国の家族から、末の子が病気で急死したとの手紙が届けられました」

グッドール氏が言うには、子供が死亡した時刻とロバが倒れた時刻とがピッタリ一致するので、たぶんロバは、父親のもとを訪れたその子供の霊姿に驚いたのだろうというのです。そう考えないことには、あの脚のしっかりしたロバが何の原因もなしに倒れるわけがないというのです。

もう一つ面白い話があります。海軍将校の・ゴッドリー氏はピーターというスキッパーキ犬(シッパッキとも)を飼っていました。とても偏屈な犬で、どの犬とも仲良くならず、すれ違う時はすごい吠え声で他の犬を追っ払うのでした。が、ゴッドリー氏にはとてもなつき、十四年の寿命で他界した後もいつもゴッドリー氏のそばについていると、霊能者から言われるほどでした。

ある日のことです。近くにジュディというメスのテリアがいて、これもゴッドリー氏になついていて、通りで見かけるとそばに寄りそってくるのですが、その日だけはゴッドリー氏を恐がるように避けて、通路のわきへ寄るのです。そして十メートル以内に近づこうとしないのです。

初めのうちはなぜだろうと不審に思っていましたが、そのうちふと思いつきました。ピーターがゴッドリー氏といっしょに歩いていて、その霊姿を見たジュディが恐がったというわけです。たぶん歯をむいてジュディを睨(にら)みつけていたのでしょう。

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